リトアニアの国旗
国旗の基本情報 |
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採用国 | Lithuania(リトアニア) |
採用年 | 1989年(ソ連崩壊前に再採用) |
縦横比 | 3:5 |
デザイン |
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色の意味 |
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備考 |
ソビエト連邦からの独立運動の象徴として再び掲げられた。 |
上から黄色・緑・赤の横三色。リトアニアの国旗って、なんとなく“自然っぽい”感じがしませんか?でも実はこの色たち、ただの自然イメージじゃなくて、リトアニア人の心の根っこにある「希望」「大地」「自由」を、ちゃんと順番に並べたデザインなんです。この記事では、リトアニア国旗の色や意味、その歴史との関係、似ている国旗との違いまで、わかりやすく紹介していきます!
リトアニアは、バルト三国のいちばん南に位置する国で、お隣はラトビア、ポーランド、そしてロシアの飛び地カリーニングラード。首都はビリニュス。中世にはヨーロッパ最大級の国家「リトアニア大公国」を築いたこともあるんですよ。
その後はポーランドとの連合→ロシア帝国→ソ連という、激動の時代を経て、1990年にいち早く独立を宣言。
そんな歴史の中で、自分たちの旗を掲げる意味って、とっても大きかったんですね。
リトアニアの国旗は、黄色・緑・赤の横三色。一見するとカラフルだけど、実はすごくシンボリックで整理された意味を持った構成なんです。それぞれの色には、国の価値観がぎゅっと詰まっています。
黄色は、太陽・光・希望の象徴。長く冬が続くリトアニアでは、太陽は特別な存在。そして、占領時代をくぐり抜けてきた国にとって、黄色は「暗闇の中に射し込む希望の光」なんです。
緑は、リトアニアの豊かな森や田園を表しています。リトアニア人は自然とのつながりをとても大切にしていて、森は精神的なよりどころ。また緑には自由・平和・希望の芽吹きという意味も込められているんです。
赤は、独立のために流された血、そして国を守る勇気を表しています。リトアニアは何度も占領や抑圧に苦しんできた歴史があり、そのたびに命をかけて戦った人たちがいたんです。赤はその記憶と誇りの色なんですね。
リトアニアの国旗は、アジアやアフリカの国旗と似てる配色が多いけど、順番やモチーフが違うのがポイント。
とくにミャンマーとは色の順番がまったく同じなのでちょっとややこしいけど、星がないのがリトアニアとの見分け方ですね。
リトアニアの国旗は、意外と新しいようで、民族意識の復活とともに育ってきた旗なんです。ここでは、どんな経緯で今のデザインが生まれたのかを見ていきましょう。
リトアニア大公国時代には、赤地に白い騎士(ヴィティス)の旗が使われていました。これは今も国章として継承されていて、リトアニア人のアイデンティティの象徴なんです。
1918年、ロシア帝国崩壊に乗じて独立を果たした際に、黄色・緑・赤の三色旗が初めて登場します。
この配色は、自然や民族の象徴を大切にしようという市民運動の中から選ばれたと言われています。
1940年からのソビエト時代には、赤地に鎌と槌+青い波模様が入った社会主義スタイルの旗に変えられ、三色旗は禁止されていました。これは民族の象徴を奪う支配の一環でもあったんですね。
1990年、ソ連崩壊を前にしてリトアニアは真っ先に独立を宣言。このとき三色旗が正式に国旗として復活しました。
国民にとってこの旗は、単なるデザインじゃなく、自由そのものだったんです。
リトアニアの国旗は、自然・希望・犠牲の3つを1本の旗でバランスよく表現したデザインです。
黄色は太陽と希望、緑は森と自由、赤は血と勇気――どれもリトアニア人の生き方や歴史に深く根ざしたものばかり。
ずっと守りたかった色。
何度奪われても、掲げたかった旗。
この三色は、リトアニアという国の“ありのままの心”を静かに語ってくれているんですね!