スペインの国旗
国旗の基本情報 |
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採用国 | Spain(スペイン) |
採用年 | 1981年(現行の国章を配したデザインを正式採用) |
縦横比 | 2:3 |
デザイン |
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色の意味 |
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備考 |
海上での識別性の高さを重視して18世紀に制定された海軍旗が原型。 |
赤と黄の鮮やかなストライプに、ちょっと複雑そうな紋章――スペインの国旗って、見ただけで「情熱の国」って感じがしますよね。でも実はこの旗、ただ派手なだけじゃなくて、スペイン王家の歴史や国の成り立ちがぎゅっと詰まっているんです。色の選び方から紋章のデザインにいたるまで、それぞれに深~い意味があるんですよ。この記事では、スペイン国旗の色やモチーフに込められた意味や、国旗がたどってきた歴史の道のりを、わかりやすくお話ししていきます!
スペインはヨーロッパ南西部にある国で、イベリア半島の大部分を占めています。地中海にも大西洋にも面していて、太陽の光がいっぱいの温暖で陽気な国ってイメージが強いですよね。
でもスペインはそれだけじゃありません。昔は強大な海洋帝国として世界中に領土を広げていたし、多民族・多文化が長く混ざり合ってきた国でもあるんです。だからこそ、国旗にも「王国の伝統」と「統一の象徴」がしっかりと刻まれているんですね。
スペインの国旗は、赤・黄・赤の三色横じまに左側の黄色い部分に複雑な紋章が入ったデザインです。ぱっと見シンプルに見えるけど、意味はぎっしり詰まってるんです。
スペイン国旗の赤と黄の色は、もともとは18世紀後半にスペイン海軍の旗として選ばれた配色でした。当時は海の上でも目立つようにっていう実用的な理由もあったんですが、だんだんと国全体の象徴として使われるようになったんです。
色の意味としては、
という風に、スペインらしい情熱と誇りが反映されてるんですよ。
旗の左側に描かれている複雑な紋章は、スペインという国がいろんな王国の集合体からできたことを示しています。紋章の中には以下のような歴史ある王国のマークが盛り込まれているんです。
これらはすべて、かつて独立していた王国たち。それが一つになって今のスペインになったんだよ、というメッセージが込められてるんですね。
紋章の両脇には2本の柱が立っていて、そこに「PLUS ULTRA(もっと先へ)」ってラテン語が書かれています。これはかつてスペインが大航海時代に世界へ進出していた時代の象徴で、ヘラクレスの柱(ジブラルタル海峡)を越えて「もっと先の世界へ進め!」という意味があるんです。
王冠は君主制の継続を表していて、今も国王がいる国であることを示しています。
色づかいが似てるとか、構成が近いとかでいえば、上記の国々が挙げられます。つまりはスペインの影響を受けた国や地域では、赤と黄が好まれてるんですね。
スペインの国旗って、いろんな時代の変化を映してきたんです。王政、共和国、内戦、そして現代へ――旗のデザインにもちゃんと物語があります。
スペインの国旗の今の色合いは、実は1785年の海軍旗として誕生したのが最初。それまでは、王家ごとに違う旗を使っていて、敵味方が区別しづらかったこともあって、もっと目立つデザインが必要になったんです。
そこで赤と黄の大胆な配色が採用されて、後に国全体の旗へと昇格していきます。
スペインが一時的に王政を廃止して共和国になった時期(1931~1939年)には、赤・黄・紫の三色旗が使われていました。この紫は市民革命の象徴として加えられたんです。
でもこの旗は内戦とともに終わり、現在のデザインへと戻されることになります。
現在の旗は、王政復活を経て1978年の新憲法を受けて整えられ、1981年に正式な国旗として採用されました。それ以降は、安定した民主国家のシンボルとして使われ続けているんです。
スペインの国旗は、色・形・紋章すべてに意味がぎっしり詰まったデザインです。赤と黄の色は情熱と勇気、そして繁栄を。紋章には、歴代の王国たちの歴史と、世界を目指した冒険の精神が描かれています。
ちょっと派手だけど、ちゃんと筋が通ってる―― そんなスペインらしさが、この旗からも伝わってきますよね!