デンマークの国旗
国旗の基本情報 |
|
---|---|
通称 | ダンネブロ(Dannebrog) |
採用国 | Denmark(デンマーク) |
採用年 | 1625年(慣習的に使用されてきたデザインが法的に認められた年) |
縦横比 | 28:37 |
デザイン |
|
色の意味 |
|
備考 |
伝説によれば、1219年のリンダニッセの戦いで天から舞い降りたとされる神聖な旗。 |
赤地に白い十字――デンマークの国旗はとてもシンプルだけど、その歴史は実は世界でいちばん古い国旗とされているんです。しかもこの旗、ただのデザインじゃなくて、神から与えられた奇跡のしるしとして生まれたという伝説まであるんですよ。この記事では、そんなデンマーク国旗の色と形の意味、誕生のエピソード、他の北欧国旗との違い、そして国旗に込められたデンマーク人の誇りについて、ザクっとかみ砕いて解説していきます!
デンマークは、北ヨーロッパにあるスカンジナビアの入り口とも言える国で、ドイツと国境を接し、北海とバルト海に囲まれた小さな島国です。首都はコペンハーゲン。童話作家アンデルセンやレゴ、デザイン大国としても有名ですよね。
でも、そんなかわいらしい印象とは裏腹に、デンマークはかつてヴァイキングの拠点だった国。強い軍事力と信仰心を持ち、ヨーロッパの中でも早くから王国としての伝統を築いてきた国なんです。そのため、国旗にも古い歴史と信仰の深さが色濃く反映されています。
デンマークの国旗は、赤地に白のスカンジナビア十字というとてもシンプルなデザイン。でも、だからこそ長く愛され、誇りを持たれてきたんですね。
まず注目したいのが、旗の中央に走る白い十字。これはキリスト教の十字架を表していて、デンマークがカトリックからルター派へと移行したキリスト教国であることを示しています。
スカンジナビア十字の特徴は、十字が中央じゃなくて少し左に寄っていること。これは「キリストの光が東から差し込む」という意味を持っていて、北欧の多くの国旗にも共通して使われているんです。
次に、赤と白の配色について。これには以下のような意味が込められているんですよ。
つまり、勇気と信仰が手を取り合って国を守る――そんな想いが、このたった2色に込められているんですね。
デンマーク国旗には、ちょっとワクワクするような伝説もあるんです。1219年、現在のエストニアで行われた「リンダニサの戦い」で、デンマーク軍が苦戦していたとき、空から赤地に白十字の旗が舞い降りてきたという逸話が伝えられています。
この旗を見て士気が上がったデンマーク軍は逆転勝利をおさめ、それ以来「この旗は神の加護だ」として国旗として掲げるようになったんですね。
デンマークの国旗は、北欧諸国の国旗の元祖とも言える存在。他のスカンジナビア諸国も、デンマークの旗をもとに自分たちのカラーでアレンジしたんです。
デンマークの旗(ダネブロ)は「十字旗のオリジナル」とされていて、他の北欧諸国はみんなそれに敬意を払って十字の形を引き継いでいるんです。まさに旗の“お兄さん”のような存在ですね。
デンマークの国旗って、ほとんど変わっていないんです。変わらないっていうこと自体が、それだけ人々に大切にされてきた証なんですね。
1219年のリンダニサの戦いで登場したという伝説をもとに、13世紀からすでに国旗として認識されていたデンマーク国旗。世界で今も使われている国旗の中ではもっとも古いものだとされているんです。
その後も、デンマーク王室や軍の旗としてダネブロ(国旗の愛称)は長く使われてきました。王政時代から近代に至るまで、一貫して「国をまとめるシンボル」として機能してきたんです。
今でも、デンマークではこの旗が国民にとても大事にされているんですよ。祝日には街じゅうに掲げられるし、誕生日や結婚式でも飾られることがあるくらい、生活に根付いた国旗なんです。
デンマークの国旗は、神話と信仰、そして誇り高い伝統がギュッと詰まったシンプルで力強い旗です。赤は勇気、白は信仰、そして十字はキリスト教のしるし。北欧諸国すべての十字旗のルーツにもなっています。
「空から舞い降りた奇跡の旗」が、800年経った今も国民の心にしっかりと息づいてる―― それってちょっと、ロマンがあると思いませんか?