モナコの国旗
国旗の基本情報 |
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採用国 | Monaco(モナコ) |
採用年 | 1881年(現在のデザインを正式採用) |
縦横比 | 4:5 |
デザイン |
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色の意味 |
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備考 |
インドネシアの国旗と酷似しているが、縦横比と起源が異なる。 |
赤と白のシンプルな二色旗――一見すると「なんでこんなにシンプルなの?」って思うかもしれませんが、モナコの国旗には華やかさより“歴史の重み”が詰まってるんです。しかもこの旗、実はヨーロッパで最も古い王家の象徴として1000年以上使われてきた由緒正しいデザイン。この記事では、モナコ国旗の色の意味や由来、似ている旗との違い、そして国の成り立ちとともにどんな歴史を歩んできたのかをやさしくひもといていきます!
モナコは、地中海に面したフランスの南端、イタリアにも近い場所にある超小さな国。面積はたったの2平方キロメートルちょっと、東京ディズニーランドよりも狭いくらいです。でもその小ささとは裏腹に、カジノ・F1・超高級住宅街で世界的に有名な国なんですよね。
そして忘れちゃいけないのが、グリマルディ家という王家がずっと国を治めてきたこと。この国旗も、そんな王家のルーツや誇りが色濃く反映されているんです。
モナコの国旗は、上が赤、下が白の横二色。とってもシンプルだけど、その色には王家のアイデンティティがしっかり込められています。
この2色は、モナコを800年以上治めているグリマルディ家の家紋に由来しています。グリマルディ家はイタリア系の名門で、中世から赤と白のひし形模様を紋章に使っていたんです。
そこから派生して、もっとシンプルにまとめた形がこの横二色の旗。つまりこれは「王家の色でできた国旗」というわけなんですね。
色の意味としては、赤が勇気・力・情熱を、白が純潔・誠実・忠誠心を象徴しているとも言われています。小さな国だからこそ、誇りと清らかさを守るというモナコの精神が、色で表現されているんです。
モナコの国旗は、インドネシアとそっくりでよく混同されます。でも実は縦横の比率が違うんです。モナコは縦横5:4のほぼ正方形に近い形、インドネシアはもっと横長(2:3)なんですね。
ちなみにポーランドも同じ2色だけど、白が上・赤が下なので逆の構成。同じ色でも、意味も並び順もぜんぜん違うんですよ。
モナコは歴史の中で他国に占領されたり支配されたりしたこともありますが、基本的にずっとグリマルディ家が守ってきた国なんです。だから国旗も、時代ごとに変化は少なく、一貫して「王家の色」を守り続けてきました。
13世紀末にグリマルディ家がモナコに定住して以来、赤と白のひし形模様の紋章を使っていました。これがモナコ国旗の起源とされています。
フランスの影響を受けながらも、モナコは独自の国旗を掲げ続けていたんです。小さな国がアイデンティティを守るために旗を変えなかったっていうのは、けっこうすごいことなんですよ。
今の赤白の横二色旗が公式に制定されたのは1881年。それ以来、モナコの国旗は140年以上まったく変わっていないんです。これは王家の伝統への深い敬意のあらわれですね。
モナコの国旗は、一見シンプルでも実は超由緒正しいデザイン。
赤は勇気、白は誠実さ、そしてそれを選んだのは800年以上続くグリマルディ家。この旗を見れば、モナコという国がどれだけ伝統を大切にしてきたかが伝わってきますよね。
国土は小さくても、国旗には大きな誇りと歴史が詰まってる。
そんな“王家の印”を、しっかりと掲げ続けているのが、モナコの魅力なんです!